人生に彩りを。流星です。
今回はぶどうの歴史と日本への伝来について解説してまいります。
秋はぶどうが美味しいですよね。
私の大好きな果物の1つでもあります。
あの甘酸っぱさは心を癒してくれます。
ここからぶどうのルーツを深掘りしていきます。
では、まいりましょう!
大別すると2つの品種に分かれる
ぶどうはブドウ科のつる性植物の果物です。そのため、ぶどうのつるには巻きひげがあります。世界でも古来より、りんごやイチジクと共に栽培されていました。ワインの原料でもあるので、現代では世界でいちばん生産量が多い果物です。品種も1万種を超えています。
また、栽培ぶどうとして重要なモノはヴィニフェア(ヨーロッパブドウ)とラブルスカ(アメリカブドウ)です。この2つは果実の食感や香り、または原料としての役割が大きく違います。
ヨーロッパブドウ
ヨーロッパブドウは噛み切りやすく、パリパリとした硬い肉質(崩壊性)が特徴です。匂いもマスカット香がします。
また、こちらは糖度や品質が高く、害虫にも弱いため、病気になりやすい品種でもあります。特に雨が多いと病気のリスクが上がります。そのため、夏が多雨多湿である日本はヨーロッパブドウの栽培に適していません。
また、ワインの原料として使われているぶどうの大半がヨーロッパブドウです。スーパーで見かけるワインにもヨーロッパ製のモノが多いのも、この点が影響しているのですね。
アメリカブドウ
アメリカブドウの特徴は噛み切りにくい肉質(塊状)でフォクシー香(狐香)がしますが、狐の匂いがするわけではありません。また、こちらは糖度や品質が低いためワインの原料には適していませんが、逆にぶどうジュースの原料として需要があります。
さらに病害虫にも強く、日本のような降水量の多い環境での栽培に適しています。そのため、日本の市場で見かけるのもヨーロッパブドウよりアメリカブドウの方が多いのです。
私にとっても、ぶどうは大きく分けると2つの主要品種があるということは発見でした。
| 【順次発送】 シャインマスカット 山梨産 約1.2kg〜5kg 送料無料 クール便 常温便 2房〜9房 マスカット ぶどう 種なし ブドウ 敬老の日 ギフト 産地直送 大人気ブドウ シャイン 甘い 贈り物 プレゼント価格:4250円~ (2025/9/29 12:48時点) 感想(515件) |
ぶどうの歴史
ぶどうの原産地は中近東です。その中でも特に現在のジョージア(グルジア)周辺だそうです。現地では紀元前6500年ごろに栽培が始まりました。また、古代エジプトの壁画に栽培の様子が描かれていますが、当時からワインを製造する上で重要な原料だったことが分かります。
他にもメソポタミア、古代ローマ、ギリシャなどの文明でも同様でした。
ヨーロッパぶどうの栽培はこの時点で既に始まっていたのです。その後、ローマ帝国の拡大でぶどう栽培はヨーロッパ全土に広がり、時を経て中世には修道院がワイン製造の拠点となったことで発展していきました。
大航海時代にはアメリカ大陸が発見されたことでヨーロッパの白人たちがぶどうを現地へ持ち込みましたが、現地には病害虫に強い野生種「アメリカブドウ」が存在しており、先住民たちもその品種を利用していたため、白人たちもアメリカ大陸でのワイン製造を試みました。しかし、ワインの原料としてはヨーロッパブドウには敵わず、アメリカブドウはジュースの原料に使われるようになったとのことです。
この歴史を踏まえると、「ぶどう」という1つの果物でもユーラシア大陸が原産のモノとアメリカ大陸が原産のモノでは、原料として適している製品が大きく違うと理解できます。
日本へは奈良時代に伝来した
ぶどうは奈良時代の718年に日本へ伝来しました。シルクロードを渡って中国(唐)から入ってきたそうです。高僧の行基が各地を行脚後に甲斐国勝沼(現・山梨県甲州市で旧・勝沼町)の柏尾山大善寺に薬種園を作り、ぶどうの栽培を始めました。これが日本最古のぶどう「甲州」です。この甲州ぶどうの栽培は平安時代以降徐々に広がり、江戸時代には勝沼が栽培の中心になりました。
さらに時を経て明治時代には欧米から多くの品種が導入されましたが、特にヨーロッパブドウは乾燥地帯に特化していたため多雨多湿である日本の気候には合わず、栽培に失敗しました。
一方のアメリカブドウは匂いがキツくワインの原料に向かなかったため、この品種を栽培する日本では主に生食用果実として育てられるようになりました。このような経緯から私たちがぶどうを生で食べるようになり、今日に至るのです。
| 【送料無料】ぶどう クイーンルージュ 約1kg 2房 秀品 産地厳選 長野産 シャインマスカットを親に持つ高糖度ぶどう! 産地直送 皮ごと食べられる 大人気ブドウ 種なし | 赤ぶどう ルージュ ブドウ 葡萄 甘い ギフト プレゼント 新品種 フルーツ 信州産価格:4880円 (2025/9/29 12:51時点) 感想(154件) |
また、ぶどうは世界では7割がワインの原料として使われていますが、日本国内に限ると9割が生食用となっているそうです。
私にとっても、日本でぶどうを生で食べる文化が根付いている理由を知ることは貴重な勉強になりました。
まとめ
今回はぶどうの代表的な2品種、歴史、日本への伝来について解説してまいりました。
いかがだったでしょうか?
振り返ってみましょう。
ぶどうは大別すると、ヨーロッパブドウとアメリカブドウの2種類になります。
しかしヨーロッパ種はワイン、アメリカ種はジュースと、原料に適している製品が違います。
原産地は中近東のグルジア(ジョージア)で、その歴史は紀元前6500年ごろまで遡ります。
日本では奈良時代に甲斐国勝沼町(現在の山梨県甲州市)で栽培が始まりました。
歴史を辿ると面白いですね。
次回の記事ではぶどうの名産地、代表的な品種、旬の時期などについて解説していきます。
ではまた。


コメント