紫の心理効果5選 高貴な色?神秘的?二面性がある?

紫の心理効果 紫色

人生に彩りを。流星です。
今回は「」の心理効果5選を解説してまいります。
紫は二面性を持った、不思議な色です。
赤(動)青(静)を混ぜて作る色なので、正反対である両色の要素を併せ持っているのです。そのため、扱いが難しい色でもあります。
ポジティブとネガティブの両面が極端ということです。
ここからはその心理効果を深掘りしていきます。
では、まいりましょう!

紫は高貴な色です。飛鳥時代の603年に聖徳太子が定めた「冠位十二階」の最上位も紫でした。冠位十二階は上から順に「徳、仁、礼、信、義、智」の6種を大小に分けて12階とし、色の順番は「紫(徳)、青(仁)、赤(礼)、黄(信)、白(義)、黒(智)とされていた冠位制度です。さらに細かく分けると大徳・小徳などの順位がありますが、同じ冠位でも大の色の方が濃く、小は薄かったのです(例:大徳=濃い紫、小徳=淡い紫など)。そしてこの制度は平安時代まで続きました。
この歴史を踏まえると、紫は古来の日本において、地位の高い人しか使用が許されていなかったほど高貴な色であったことが理解できます。

紫には神秘的なエネルギーがあります。その理由の1つは、ローマ法王庁の司教(キリスト教)や仏教の僧侶の衣装に使われているように、神様や仏様を連想させるからだそうです。もう1つは、赤の情熱と青の静寂のような正反対の要素を持つため、その曖昧さ故に不思議で理解しにくい色であるためです。人間を超越した存在が使用する可能性を考えると、安易には使えませんね。
しかし、心をリラックスさせる効果もあります。人の内面に働きかけ、心を落ち着かせてくれます。そこは青の心理効果が出ていますね。
私は夏に美しく咲き誇るラベンダーを見た時も、神秘的なエネルギーを感じました。

ラベンダー


ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のプリンセス・ラプンツェルも紫のドレスを着ていましたが、彼女の髪(金色)には人の怪我や病気を治す「治癒能力」がありました。彼女は映画の終盤に、自分を18年間監禁し続けた偽の母親・ゴーテルの攻撃で傷を負ったボーイフレンド・ユージーンの怪我をその能力で治癒し、協力してゴーテルを倒したことで本当の両親と出会えました。
このように、制作者たちもキャラクターの能力と衣装の色を考え合わせながら描いていることが伺えます。

人間は不安や恐怖を感じている時に、紫色を求める傾向にあります。気分が不安定になったり疲れると、ついつい頼りたくなる色だからです。「辛い状況から回復して立ち直ろう」という意思がそうさせてくれます。

アニメ・デジモンテイマーズのインプモンは紫の肌を保つ小悪魔型デジモンでしたが、パートナーである幼児の姉弟(姉・アイと弟・マコト)の喧嘩で間に挟まったことからその家を逃げ出し、1人で外を彷徨っていました。そんな彼は「早く進化して強くなりたい」という願望から、口の上手いチャツラモンに「タカト(主人公)たちを倒せ」という契約の元で魔王型デジモンのベルゼブモンに進化させられ、無双状態になりました。しかし彼はその慢心からデジタルワールドで暴れ回り、それを止めようとしたタカトたちの仲間のレオモンを殺し、ロード(データを吸収)してしまいます。その直後にタカトとパートナーのギルモンが一体化したデュークモンに敗れ、自身の過ちに気づき、自信喪失します。
その後タカトたちに連れられ現実世界に帰還すると、パートナーのアイ・マコトと再会し、和解しました。彼はそこで、人間界とデジタルワールドの両方を守る戦いに勝って家に戻ることを約束し、再度ベルゼブモンとして復活します。さらに彼の背中には漆黒の翼が生え、マコトからもらった水鉄砲が彼の右手の光線銃になりました。彼自身はその戦いでは敵に負けてインプモンに退化してしまいましたが、タカトたちのおかげで両方の世界に平和が戻り、彼もパートナーとの約束通り家に戻り、デジタルワールドへ帰る直前にはレオモンのパートナーだったジュリと和解しました。彼もまさに、過ちを反省して本当の意味で改心し、立ち直ったため、紫色の身体とマッチした性格であることが伺えます。

赤と青の両方の要素を持つ紫には、両極端の効果があります。それは特に、赤の興奮と青の鎮静の両方の性質です。しかしそれ故にポジティブとネガティブが表裏一体になっているとも言えます。
ポジティブな面は動と静の両方のバランスが取れている部分ですが、逆にネガティブな面は対立する2つの性質により、不安定にもなってしまうところです。
上記2点を踏まえると、紫は矛盾する2つの要素を持ったミステリアスであることが分かります。

紫は感性や洞察力を豊かにしてくれる色でもあります。
マンガ「葬送のフリーレン」のフェルンは紫色ロングヘアの女魔法使いですが、彼女も感性や洞察力に長けています。彼女は戦災孤児だった幼少期に勇者一行の僧侶だったハイターに育てられ、その後はハイターの紹介で主人公・フリーレンの弟子になり、教えられたことをどんどん身につけながら魔法使いとしての能力を伸ばしていきました。今では一級魔法使いの試験にも合格し、その初号を手中に収めるほどに成長しています。
また、彼女は魔力探知の才能に優れているため、戦闘時は敵(特に魔族)の目の行き届かない遠隔からの攻撃魔法で何度も勝利に貢献しています。フリーレンもそんな彼女の戦闘能力や洞察力を認めており、信頼し合いながら共に行動しています。
このことから、作者もキャラクターの色と性格を考えながら配色していると理解できました。

今回は紫の心理効果5選について深掘りしてまいりました。
いかがだったでしょうか?
紫は高貴な色です。日本では聖徳太子が生きていた飛鳥時代の冠位十二階の最上位の色に定められていました。
神様や仏様を連想する神秘的な色でもあります。
また、人間は辛さから立ち直りたい時に紫色を求める傾向にあります。
赤の動と青の静の両方の性質を持つためバランスが取れる一方、逆に不安定にもなるため、その二面性ゆえに扱いが難しく、ミステリアスな色です。
しかし、感性や洞察力を豊かにしてくれる効果もあります。
あなたも何とか立ち直りたい時や感性豊かになりたい時は是非、日常に紫を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ではまた。

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