スイカは野菜?それとも果物?原産地はアフリカ?歴史を辿ると面白い

スイカ 未分類

人生に彩りを。流星です。
夏といえばスイカが美味しい季節ですね。
私にとっては夏を象徴する食べ物と言っても過言ではありません。
暑い中、冷やしたスイカを食べれば胃がスッキリして涼しい気分になりますよね。
私も幼児期から、夏が来ると楽しみに食べてきました。
大好きな果菜類の1つです。
こちらは先日食べた、神奈川県の三浦半島産のスイカです。

スイカ

私も買う前からワクワクしていましたが、食べると甘味があってみずみずしく、美味しかったです。
今回は幼児から高齢者までの幅広い年齢層の人が好きなスイカと、その歴史などについてお話しさせて頂きます。
では、まいりましょう!

スイカは野菜である

結論から言うと、スイカは野菜です。
果物だと思ってらっしゃる方も少なからずいるかもしれませんが、植物としては野菜に分類されます。
知って驚く方もいることと思います。
私たちが食生活に利用する市場では果物として扱われているスイカですが、形態・性質・栽培方法においては野菜とされています。
食品成分表では果実類の中の果菜類に分類されています。
メロンやいちごも同様です。
スイカが私たちの食生活では果物、植物としては野菜という事実は、私にとっても新たな発見でした。

原産地は南アフリカ

スイカの原産地は、南アフリカ中央部のカラハリ砂漠です。同じアフリカ大陸の古代エジプトでは約4,000年前より栽培されており、当時の壁画にもスイカの絵が描かれているそうです。
ツタンカーメン王の墓からもスイカの種が発見されています。
その後の西暦紀元初期あたりにギリシャへ分布し、さらにはヨーロッパ、インド、中近東へと広がっていきました。そして10世紀ごろにシルクロードを渡って中国へ伝わりましたが、現地では「西方より伝わった瓜」という意味で「西瓜」と書かれるようになり、今は日本でもスイカの漢字表記に定着しています。
また、古代のスイカの味は現代のように甘くはなく、熟しても果肉は黄色かったそうですが、時を経た品種改良により、赤色を持つ遺伝子と糖度を決定する遺伝子がペアになったことで、私たちの知っている赤い果肉になったようです。それにより、味も甘くなっていきました。
歴史を辿っていくと、面白いですね。

日本にはいつ伝わったか

スイカが日本に伝わった時期については、複数の説があります。1つは西方から中国に伝わったスイカが平安時代に日本へ渡来したとされています。他には安土桃山時代の1579年にポルトガル人から日本へ伝わったとも言われていますが、どちらが正しいかは定かではないそうです。
そして江戸時代には日本でも栽培が盛んになりました。その頃から日本全国で様々な品種が栽培されるようになり、庶民的な農作物になっていきました。さらには明治から大正時代にかけてアメリカ、ロシア、中国など海外の多様な品種のスイカが導入され、日本に根付き始めました。特にアメリカ産の「アイスクリーム」という品種は奈良県の在来種「権次」と自然交配し、今の日本のスイカの代名詞である「大和スイカ」を生み出す力になりました。

日本での名産地TOP3

近年の日本におけるスイカの名産地TOP3を紹介いたします。

順位都道府県出荷量
1位熊本県48,000トン
2位千葉県36,800トン
3位山形県31,400トン

スイカは日中に大量の日光を浴びて光合成をし、気温の下がる夜には光合成で作られた栄養分が糖分に変化することで果肉が甘くなります。そのため、日照時間昼夜の寒暖差で美味しさが決まるそうです。
特に収穫量第1位の熊本県は水が綺麗で、水捌けのよい阿蘇山の火山灰土壌もあり、日照時間も長く昼夜の寒暖差も大きいことから、美味しいスイカが育ちやすいことが分かりました。
第2位は千葉県です。現地ではビニール栽培の技術が高く、梅雨対策も充実しているため、6月に旬を迎えるとのことです。
第3位の山形県は豪雪地帯ですが、冬対策のために秋から土壌をフィルムで覆い、地温を上げる「マルチ栽培」をすることでスイカが育ちやすくなっているそうです。

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このように、名産地となっている県はいずれも、それぞれの土地にあった栽培方法でスイカを育てることにより、収穫量を増やしていることが分かりました。

旬の時期

スイカの旬の時期は地域によって異なりますが、一般的に5月8月上旬までとされています。初夏から立秋の時期ですね。また、日本の南西ほど旬の時期が早く、北東がいちばん遅いことが分かりました。
余談ですが、スイカはメロンと違って追熟(収穫後の時間の経過により美味しくなること)しないので、買ってきたらすぐに冷蔵庫で冷やし、早いうちに食べるべき果菜類です。買う前にその点を注意しましょう。

まとめ

今回はスイカが野菜であること、その発祥の歴史、日本への伝来、名産地、旬の時期について深掘りしました。
いかがだったでしょうか?
スイカの原産地は南アフリカで、その歴史は約4,000年前から続いています。
日本では江戸時代から全国に栽培が広がり、庶民的な農作物になりました。
国内の名産地TOP3は上から順に熊本県、千葉県、山形県となります。
また、旬の時期は5月〜8月上旬と、南西ほど早く、北東が最も遅くなります。
小中学生の方には、この記事を夏休みの自由研究の参考にして頂ければ嬉しいです。
ではまた。

参考文献

スイカの歴史
【令和6年度最新版】スイカの名産地をランキングで紹介! …
【保存版】スイカの旬はいつ?人気の種類から食べ方まで徹底 …

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